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すずきじゅんじ Junji Suzuki の個人ブログ(はてな、はてブ用)

【まじめな話】『高齢者があぶない場所で道路を渡ろうとしたときどうするのがよいか?』

私は、近所のまちのなかで毎日交通安全の活動をしています。

『高齢者があぶない場所で道路を渡ろうとしたときそばにいたらどうするのがよいか?』

はずっと考えて、迷っていることの一つでした。いまも正解はわかりません。

もちろん状況は千差万別です。

私(すずきじゅんじ)は実際どうしているか?

私は、多くの場合、自分がその高齢者をまもるように
(運転者がなるべく早く気づくように。暗い色の服や体の小ささで気づかなかったがないように)
道路上で、車が近づいてくる方向へ向けて手をあげて(手をふって)、
頭をさげて、(←これがだいじ。思いやり運転に対するお礼の気持ちがつたわるように。)
全方向に注意して(別の方向から自転車がとばしてくることもある)
おなじ速度でいっしょに横断します。

横断歩道であっても、左折車、右折車がくる側の横断歩道のはしに立って歩きます。
(前方、後方からくる自転車にも注意しながら。)

まちのなかの住民による交通安全の目的は、常に『いのちをまもること』であって、
誰かに口頭で注意したり、「正義」をおしつけることでも「ききかじりの法律をレクチャーすること」でもありません。
目的は、『いのちをまもること』


この話をして、記事に書くのは、健康で丈夫でそれが安全に遂行できる大人の男のひと
(カラダが大きくて、視力、聴力が良く、ほんとうに危ないときには自分の身をかわせる運動神経があり、もしもケガをしても軽傷ですむ身体能力、回復する体力、接触時にケガを軽減する方法が瞬時に判断できるくらいの人)
に対して、ひとつのやり方を伝える目的で書いていますが、
常に命の危険もついてまわることなので、安易にひとにすすめることはできないし、しません。

私は、交通安全活動をするときは、ヘルメットや、たくさんのぴかぴか光るライト、反射材、を装備して、目立つ色の服を着ています。

そういう格好をしていないときも、おなじような行動をしますが、それが絶対に正しいかは、わかりません。

もしものときには飛びよけて受身をとったり、接触時に足をあげて、セダンタイプの車のボンネットにのる覚悟をもって注意警戒しながら行動しています。

なにが起きても自分の行動の責任を自分でとる覚悟をもって取り組んでいます。
たとえなにか自分がそれで損することが発生したとしても、
地域社会に生きているおとなの男がやるべきことだと考えているから。


私は、大人が交通ルールを守らない場面を目撃しても基本的に声をかけることはありません。
(よく観察して様子を覚えておくようにはしています。事故が起きたときに証言できるように。交通安全の向上にどうやってつなげていけるかあとで考えるために。)


あきらかな、信号無視や、横断禁止場所の場合でも、現役社会人にみえる大人には声をかけません。

相手が高齢者の場合は、かなり気をつかったやわらかい言葉を選んで、声をかけて「ルールではここはこうなっているみたいですけど、ルールのことよりも、いのちがあぶないので、こうしたほうがよさそうかもしれませんね」
的なことを言うことはあります。

が、すでに赤信号を渡りはじめてあぶない状況の場合は、私も一緒に渡ることもあります。
手をあげて左右をすばやく安全確認しながら大きく手を振りながら、まわりのクルマにこちらの存在をできるかぎり知らせながら、その高齢者のよこについて横断する。
あぶない道路上や横断歩道上では立ち止らず、安全な歩道内についてから、話すことがあれば話すようにして。

「すこし先まで歩けば信号機つき横断歩道があるのに」と健康な人には思えても、高齢者にとっては、ほんの少しの遠回りであってもかなり肉体的にキツイことである場合もあります。
また、場所によっては、交通ルール上ではよろしくない横断だけれど、現実問題としてはそこを渡ったほうが安全である場所、というのも街の中には存在します。


相手が子供の場合は、交通ルールをやぶっている場合は声をかけることがあります。

が、とても重要なのは、あぶない状況、あぶない道路上で急に大きな声をかけたり、叱ったり注意したりは絶対しないこと!
こどもは、急に大きな声をかけられると、びっくりして、立ち止まったり、ふりかえってよけい危ない状況になったり、ころんだりします。(しかし緊急な状況によっては大声が必要なときもありえます)

こどもに対して、車に注意することや交通安全の話をしてあげるときは、かならず安全な場所でする。
あいては子供です。目的は「こどもに注意すること」ではなく「こどものいのちをまもること」を大人が忘れない。
子供がキックスケートで歩道をすごいいきおいで疾走したり、スピードを出して自転車を走らせたり、青信号に変わった瞬間にスタートダッシュしたり、つい大声で注意したくなるシーンに出くわします。
道路上はどこでもそうですが、ふざけて急に大きな声を出したり、叫んだりすると、それに驚いてハンドルをとられたり、なにが起きたかみるために首をうごかしてバランスを崩したりして転んだりすることが起きます。たとえ必要性のある場面でも、まわりの状況を総合的に判断して「危険度をあげる行為でないか」「みんなの安全を脅かさないか」を考えましょう。
たとえ自分のほう正しくて自分の側に理がある「交通トラブル」などが発生した場合であっても、当事者間だけでなく、まわりの人達(特に子供や高齢者)を危険にまきこまないかを一旦考慮して、安全な場所へ移動したり、安全な状況を確認してから処理や対応をしましょう。

車のクラクションはやたらと鳴らすと周囲も驚いて危険ですし、罰則(道交法54条)もあります。
過去にはクラクションを鳴らされてあおられ、パニックになって急発進したことが原因で歩道の歩行者をはねる死亡事故が起きることもありました。
ただ、あまりにひどい歩行者の乱横断や赤信号でとびこんでくる自転車に対して注意喚起する意味でクラクションを鳴らすのは、私はしませんが、そうする人がいることで、「怒られて怖かったので、次から気をつけよう」という人もいるかもしれません。(按配が微妙なところだと思います。)

そして、おとな自身が、歩行中も、自転車に乗っている時も、子供のお手本になるふるまいをする。
車を運転中は、自分がいまひとを簡単に死亡事故に遭わせてしまうおそろしい鉄の塊を操作している自覚を持つ。そうすれば、徒歩で人ごみをぎりぎりですりぬけて歩くのとおなじ感覚で、横断歩道を行き交う横断中の人々の群れのなかに、車でつっこんでいくような運転をすることは怖くてできなくなるはずです。

 

私は、
近所のまちのなかで毎日交通安全の活動をしています。毎日いろいろ真剣に考えながら迷いながら活動しています。


【 交通安全・みまもり・ゴミ拾い 】用賀じゅんちゃんおじさん
https://junji.jp/pick-up-litter/



(※推敲せずに公開しているので、あとで修正します)